高橋慶彦


MACHI LOG 東北編集長

秋田県の南東部に位置する湯沢市。

湯沢市の川連地区を中心に代々受け継がれ、約800年以上の歴史を誇る「川連漆器」。現在では、伝統工芸士さんに会うため、全国から秋田を訪れる人たちもいます。

今回、地域のために奮闘する秋田・川連塗「寿次郎」の佐藤史幸さん(42歳)にお話を伺いました。

漆工芸を学び、ものづくりの道へ

漆職人として、川連漆器の作り手をされている佐藤さん。「何代目ですか?」という質問をよく受けるそうですが、「代で、ものをつくっていません。1人の『つくり手』として、ものづくりに集中しています。」と伝えるそうです。

小・中学校の頃まで、漆職人になろうとは考えていなかったと、佐藤さんは言います。

高校卒業後、まずは勉強してみようと、石川県立輪島漆芸技術研修所へ入学しました。人間国宝を含め、名だたる職人たちが講師を務める、言わば「漆の東大」のような学校です。

そこで漆工芸にのめり込み、ものづくりが面白くなり、勉強を続けました。その後、父親との約束を守り秋田へ戻ったそうです。

自分のつくったもので勝負する

佐藤さんと父親の間には、共通する価値観があると言います。

それが、「自分のつくったもので勝負する。」ということです。そのことを大切にし、秋田に戻ってから川連漆器の道を極め続けています。

23歳の春、秋田に戻り、父親と実家の工房で働く職人さんから、川連漆器について教えてもらいながら修行を開始。それから12年後に試験を受け、その当時、地域で最年少となる伝統工芸士になりました。

最初の何年かは、一品ものの「作品づくり」に力を入れていたそうですが、その後は、「普段づかいの漆器」をつくることに没頭しているそうです。

販売会でお客様と接する機会が増え、「使っていくうちに、艶が増してきた。」という喜びの声を聞くようになり、ものづくりの考え方が変わりました。

経年変化。変わっていくうちに、更に美しくなっていくという漆器の魅力を改めてお客様から教えてもらったと言います。

人と繋がり、魅力を伝えていく

佐藤さんが、東京での展示会に参加するようになって10年。今では、毎回会場に足を運んでくれるファンもできたと言います。「いつも買えるわけではないけど、東京に来る時は教えてね。」と声をかけてくれるそうです。

自分の想いや故郷の魅力を伝えるために、SNSを通じて、3年ほど毎日情報を発信しています。普段の仕事の様子や湯沢・秋田の暮らしを伝えながら、お客様との繋がりを深めています。

その結果、佐藤さんに会いに首都圏から秋田まで来てくれるお客様も増えているそうです。遊びに来てくれた際には、お客様と一緒に、東京には無いものを見に行ったり、食べに行ったりして、地域の魅力を直接お客様に発信し続けています。

知恵をもって、地元のものを自分たちで生み出していく「地産知生」を目指しています。

昔からあるものを見直したり、再構築したりしながら、「不易流行」の精神で、漆器だけでなく、故郷の食と文化を全国へ伝え続けています。


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