宮崎県の伝統野菜いらかぶ復活!ひむか-Bizコラボのクラウドファンディングで167万円を達成

MACHI LOG編集部


寄稿ライター

PR for ひむか-Biz、FAAVO宮崎

プロジェクト起案者の林さん(左)とひむか-Bizの長友さん(右)

宮崎県日向市で、がんばる中小企業や起業家を支援するひむか-Biz。

そのひむか-Bizが、今年8月に地域に特化したプロジェクトを専門とするクラウドファンディングFAAVO宮崎とパートナーシップを締結。

ひむか-Bizと地元生産者がコラボレーションした初めてのクラウドファンディングが目標金額の160万円を超える支援を獲得し、大成功しました。

そのプロジェクトとは、「伝統野菜いらかぶ復活!プロジェクト」。

今回は、起案者の林幸広さんと、ひむか-Bizセンター長の長友慎治さんにお話を伺いました。

伝統野菜をなくしてはならないという想い

伝統野菜いらかぶとは、日向市から西へ車で40分ほど走った人口5,000人ほどの美郷町、その西郷立石地区に伝わる野菜です。

しかし、生産者は、現在わずか3軒しかなく、消滅寸前の危機に直面しています。

その実情を知った、林幸広さんは、JA職員の友人菊池邦彦さん、農家の黒木竜太さんと立ち上がり「伝統野菜いらかぶ復活!プロジェクト」を結成。

地域の魅力となる伝統野菜を守るため、いらかぶ復活、その種からマスタードの製造、さらに障がい者の就労支援を目指し、クラウドファンディングを成功させました。

農家が未来のためにできること

—なぜ、伝統野菜の復活をプロジェクトに掲げたのですか?

林:伝統野菜のいらかぶに出会ったのは、偶然ですが、以前から野菜づくりに付加価値を見出さないと農家の未来はないと言う、危機感がありました。

—どうして危機感を?

林:野菜の生産量は高度経済成長期に一気に高まったのですが、その後は、落ちる一方なんです。

そんな中、農家は何を作ってどう売ればいいか、その道を見出せていない。その危機感が、ずっとありました。

—有機栽培等の育て方による差別化ではなく、伝統野菜だったのですか

林:もちろん、いろんな選択肢があると想います。

ただ、ぼくは伝統野菜への思い入れが強かった。なぜなら、伝統野菜は、気候や風土に合わせて、その土地に代々受け継がれてきた野菜だからです。

いらかぶなど、まさしくその土地にしか出来ない、その土地の貴重な野菜です。

その土地でしか出来ない貴重な野菜だからこそ、多くの方に知ってもらい、ぜひ、食べてもらいたいと考えています。

人とのつながりがアイデアを生み出す

—いらかぶの種から、マスタードを製造するというアイデアはどこから生まれたのですか

林:これも、偶然の出会いです。中山間地域産業振興センターに伺った際、コーディネーターの高妻さんにアイデアをいただきました。

いらかぶの名前は知らなくても、マスタードなら誰でも知っています。

広めやすい!と思ったんです。

そうして、マスタードの試作品を作ってみたら、これが美味かった!地元のピザ屋のマスターにも食べてもらったら、イケる!と。

その知人の有名な料理人の方に食べてもらっても、美味い!魚にも合う!と。とにかく、美味いんです!

いくら貴重な野菜だと言っても、美味くないと、広まらないですからね。

種の潰し加減で、風味や辛味が変わるんです、と実演

障がい者の就労支援へ繋げ地域の産業へ

—いらかぶの生産から、マスタードの製造までと、障がい者の就労支援のアイデアはどこから生まれたのですか

林:これまで障がい者の就労支援を行なっていたのですが、単純労働ですから、単価が安いんです。

だから、数をこなさないとならない。

そこで、ノルマを課せられる。これが、きついんです。でも、自主事業なら、自分たちのペースで仕事ができる。

そう思っていたからこそ、いらかぶの復活からマスタードの製造までは、こういうかたちが良いのではないかという思いがありました。

—生産量は増やしていく予定ですか

林:生産するのが、障がいのある方なので、そこは急ぎたくありません。

クラウドファンディングで、ご支援くださった方のためにも、いらかぶを守って、マスタードを生産することで、雇用が生まれる。この、一連の流れが大切だと思っています

この試みが成功すると、障がいのある方でも、いいものを作って、いい仕事があって、そして工賃が高くなる。

じゃあ、自分も働いてみようって、自ら望んで働く人が増えると思うんです。

そうしたら、もっと明るい未来が描けるんじゃないかと考えています。

人と人とのつながりが導いてくれたプロジェクト

—ひむか-Bizに相談にこようと思われたのはなぜですか

林:知人に、アイデアがあるなら力になってくれると紹介いただいたんです。

センター長の長友さんにお会いして、様々なアイデアをいただき、背中を押されるようにクラウドファンディングまで行うことができました。

人とのつながりが、自分たちをここまで導いてくれたのだと思います。

みんなが応援したくなるストーリーか?

長友さんは1日に何件もの相談に応じている

いらかぶプロジェクトを見守り、伴走者として支え続けたのが、ひむか-Bizセンター長の長友慎治さんです。

クラウドファンディングを成功させた背景には、どのような要因があると分析されているのでしょうか。

—いらかぶのプロジェクトが成功した要因は何でしょうか

長友:林さんならではの、みんなが応援したくなるようなストーリーがあったことが大きいと思います。

絶滅寸前だった伝統野菜のいらかぶを復活させたい!その、いらかぶの生産からマスタードの製造販売まで地元で行う!それも、障がいのある方の就労環境づくりとして。さらに、地元の小学生への食育まで。

そこには、地元愛に満ち溢た、応援したくなる魅力的なストーリーがありますよね。

クラウドファンディングは仲間を集めるプロジェクト

—これからクラウドファンディングをやろうと思っているみなさんへ一言お願いします

長友:クラウドファンディングは、きっかけの一つです。

成功した、そこからが本当のスタートです。

お金を集める。そこで終わらせない。お金を出してくれた方=仲間です。

共に、夢の実現に向かう大切な仲間です。だから、返礼品をお届けする約束を必ず守って欲しいと思います。

そして、仲間と一緒に、一歩一歩、夢に近づいていって欲しいですね

挑戦者が集う環境の必要性

いらかぶプロジェクトを立ち上げた林さん、それを支えた長友さんにお話をうかがいました。

いらかぶマスタードは、初年度は、いらかぶの種が200kg採れる予定で、マスタードは、5,000個製造する計画だといいます。

1瓶1,000円での販売を予定していることから、売れ行きも楽しみな取り組みとなっています。

販路もスーパー等ではなく、まずは県内の飲食店から徐々に広げていくとのこと。

地域の課題解決を、地域に眠っていた資源である伝統野菜を活用して行う今回のプロジェクトが教えてくれるのは、想いをもった人を支える環境の重要性です。

人と人とのつながりが、クラウドファンディングの成功までプロジェクトを進めたことは間違いありません。

地域内でのかかわり合いを増やしていくことが、地域課題解決のために必要なことだといえるでしょう。

寄稿者:兵頭喜十郎


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