魅力的な「学校」づくりを通じて持続可能な地域をつくる。学校魅力化プラットフォーム・岩本悠

オカダタクヤ


地域コーディネーター

PR for 日本財団ソーシャルイノベーションフォーラム

地方の衰退や、少子高齢化、子どもの貧困など、様々な社会課題に対して、革新的な手法を用いて解決しようと活躍するソーシャルイノベーターが全国で活躍しています。

11月17日からは、日本財団が主催する「ソーシャルイノベーションフォーラム」が開催される予定で、全国で活躍するソーシャルイノベーターが一同に会するイベントとなっています。

過疎の「学校」が変わることで、地域を盛り上げる

ソーシャルイノベーターとして注目されるひとりが、「教育魅力化による地方創生プロジェクト」を実施する岩本悠さんです。

2006年に人口約2400人の島根県・海士町に移住し、過疎に悩む島で、や地域住民とともに、学校を「魅力化する」取り組みを行ってきました。

学校を核にした人づくり、地域づくりをおこなってきました

と語る岩本さん。

島唯一の高校、県立隠岐島前(どうぜん)高校に地域起業家的人材を育成する新コースを設置したり、地域の人々と協働して学んでいく環境の整備を実現。学校と地域が連携した公立の塾の立ち上げや、「島留学」制度も整備。

その結果、地元の子どもたちの大半が隠岐島前高校に進学希望するようになったり、島外からの親子での教育移住、家族連れのUターン、Iターンが増加し、廃校寸前だった生徒数は回復し、島の人口も増加に転じました。

ソーシャルイノベーターとして注目される岩本悠さんに、活動への思いを聞きました。

人が変化する環境をつくる

岩本さんは東京生まれ。学生時代に、1年間アジア・アフリカの地域開発の現場をまわりながら、何のために生きるのかを考えてきたと言います。

この経験を通じて得たのが、「人づくりを通して、持続可能な社会づくりをしていこう」というものです。

海外を旅する間に、いろいろな地域で学び、日々自分が変化していく、ものの見え方が変わっていくことを、毎日感じていました。

教室の中で、教師と教科書から学ぶというの従来の学びではなく、地域の人や、リアルな感覚を通じて学ぶことで、はじめて学ぶ喜びを感じたんです。

海外から帰ってきて驚いたのは、今までの自分では想像できなかったことを思いついたり、できるようになっていたことだと、岩本さんは振り返ります。

人ってこういうふうに変わるんだという感覚が実体験としてあって、その結果内側も外側も変わる。こういう人の変化が起こるような環境が大事だと考えたんです。

この社会の問題を引き起こしているのは、「人の考え方(マインドセット)」だと思うんです。

どんな課題も、考え方を変えることで解決への一歩になるのではないかと考えています。

そして海士町を訪れた際に、「このままだと地域から学校がなくなる」という話を聞き、なんとかしたいという気持ちで、移住。

それ以来、学校を核にした人づくり・地域づくりを展開されています。

学校魅力化プラットフォームを立ち上げ、過疎地域で学校に盛り上がりをつくる

岩本さんが言う、「学校の魅力化」とはどのようなものなのでしょうか。

子どもを核にした地域づくりです。地域づくりや地方創生という話で、実は盲点になっているのが、学校です。

産業に関することや、移住定住に関することが多い中で、学校や教育は、その特殊性もあって誰も相手にしてこなかった。

しかし学校を核にすることで、子どもたち、教員、地域の人々、行政、よそ者が連携し、いろいろな仕組みが生まれ、つながっていくことができるんです。

いま岩本さんは、海士町での取り組みを事例に、島根県の他の地域でも水平展開を行っています。

海士町での取り組みをモデル化し、地域と行政をつなぐコーディネーターの設置や、行政や民間、様々なプレイヤーが集い、参加や繋がりを促進するプラットフォーム化を行っています。

変態系から生態系へ

多くの地域活性化事例で直面する課題があります。

それは、「あの人だからできた」「あの地域だからできた」という問題です。そこに対して挑みたいと岩本さんは語ります。

あの人だからできたというのは嫌で、学校はどこにでもありますし、公教育もどこでもあります。だからこそ、地域を越えてイノベーションの火が飛び火して広まっていく。私たちがやっているのは、公教育そのものを変えていくことだからこそ、一気に多くのところで、広がる可能性があると考えています。

地域には、多くの変態がいますよね。変態って言われる人は突然変異みたいなもので、何かを成し遂げても、あの人だからできるよねとなりがち。

いかに、変態が生み出したものを、生態系にできるか。それが重要だと考えています。

ソーシャルイノベーションに必要なのはチームシップ

地域づくりに関わる方であれば、「あの人だから」ということを越えていくことの難しさを痛感することもあるでしょう。

そこを越えていくために「個人の発想からチームシップへのチェンジ」が必要だと指摘します。

個人依存を越えて、チームという発想が大事だと思っています。

ソーシャルイノベーションは、ひとりでは起こせません。

できないことをどれだけ仲間や同士をつくって、つながって生み出していけるか。そこが大事だと思っています。

そのために対話をしながら、それぞれのビジョンや背景を引き出しながら、共通のビジョンを描いていく。

そして、強いチームができるのではないかと思います。

岩本さんの挑戦はまだまだ始まったばかり。

今後は、全国100校規模に『学校魅力化プロジェクト』を拡大するという計画もあるといいます。

学校を核にした人づくり、地域づくりが、日本の将来を育てる人財を育て、持続可能な社会をかたちづくっていきます。

ソーシャルイノベーションフォーラムが開催

日本財団が主催する「ソーシャルイノベーションフォーラム」が今年も開催されます。

11月17日から19日まで開催され、様々なプログラムを展開。

岩本さんも分科会「ソーシャルイノベーションの本質」(11月18日 (土) 10:00 ~ 12:00)に登壇し、昨年のソーシャルイノベーター支援制度の受賞者と共にこれまでの軌跡と展望を語ります。(この他、教育、子どもをテーマとした分科会、ワークショップにも参加予定です)


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ABOUTこの記事をかいた人

オカダタクヤ

地域の魅力を「つなぐ・つたえる」。全国を旅しながらローカルメディア運営、クラウドファンディング、講座セミナー等の事務局長を行ってます。執筆・お仕事のお問い合わせは、info@ande-ande.net までご連絡ください。