ケンカ神輿知ってますか?大人も子どもも、みんなでたぎる!島野浦神社秋祭り

MACHI LOG 編集部


MACHI LOG staff

PR for 島野浦(宮崎県延岡市)

白波の飛び散るフェリーに乗り込み約20分、目の前に現れたのは「島野浦島(しまのうらしま」。延岡市の中心部から北東へ約12kmのところにある離島です。フェリーの中は人であふれ、たくさんの荷物が積み込まれています。

どことなく明るい雰囲気が漂う訳は、今日が「島野浦神社秋祭り」初日だから。その様子を探ってきました。

島野浦神社秋祭りってどんな祭り?注目は喧嘩神輿の復活!

島野浦は、人口約900人の島。近年は、若手の漁師グループがクラウドファンディングに成功したり、有名なテレビ番組の取材が入ったりするなど、何かと注目を浴びている島です。

島野浦神社秋祭りは、11月の月夜にあわせ「よどん晩(前夜祭)」と「本祭り」の2日間に渡って行われる祭り。

今回特に注目されているのが、「喧嘩神輿」の3年ぶりの復活!明日に向けて期待が高まります。

「はよ飲まんと寒くなるぞ」お祭り前哨戦?に誘われる 

島は歩くのにちょうど良い広さです。

少し散歩をしようと港沿いを歩いていると、何やら男たちの楽しい声が…。引き寄せられるように進むと、なんとそこには、「青空居酒屋」がありました。

「何を飲む?」と聞かれる傍には芋焼酎、そして、少し離れたところに電気ポットが置いてあります。

取材陣に「寒いから、はよ飲んであったまれ!」と早口に言うのは、地元の漁師たち。

刺身と魚寿司とキンピラをツマミに、勧められるままに芋焼酎を2杯も飲んでしまいました。

なんと言う歓迎ぶり!聞くと、ほぼ毎日仕事終わりにここで飲んでいるのだそう。「これ以上の飲み屋はないやろ!」に深く頷いてしまいました。

島野浦の郷土料理、魚寿司。「作りたて」と「数日経ったもの」の2種類を食べ比べさせてくれました。

いよいよ始まる!よどん晩

次第に日が暮れて、港が賑やかになってきました。提灯と、船と、旗と、古いスピーカーから流れる演歌。

なんとも言えない風情のある港を、ゆっくり歩いて屋台の方へ向かいます。すると、出店がずらりと並んでいました。島野浦小中学校PTAチームが鶏の炭火焼きを売っていたり、この日だけ出店するというご家族がシフォンケーキを売っていたり。地元密着の出店者との会話も楽しく、思わず買い過ぎてしまいそう。

漁師町ならではのあげみや佃煮、特製魚介スープなども並んでいて、見ているだけでも楽しい空間が広がっていました。

なかなか降りない・・・神輿降臨をみんなで見守る

19時過ぎ、島野浦神社で「神輿降臨」が行われるということで、神社へ向かいました。

結構急な階段を上がると、すでに数名が神社前広場に。「もう少しですかねぇ?」「そうですねー」家族連れと話しながら、さらに階段を上った所にある本殿を見守ります。

かなり冷えてきた中、じっとベンチに座るお年寄りもいれば、子どもたちは広場に置かれた遊具で遊んでいて、笑い声も飛び交っています。

30分ほど見守っていると神事が終わり、神輿が降りてきました。「わー!オレ下で待つわ!」子どもたちは一斉に階段を降りていき、境内には数名の大人が残されました。

低く、ゆっくりとした掛け声で向かってくる神輿。男たちの真剣なまなざしと雰囲気に圧倒されます。

階段にかかると、神輿が少しスピードをあげました。このまま、港を最終地点にして、神輿が町を練り歩くのです。

漁船(灯船)灯火。エメラルドグリーンの幻想に包まれて

時折神輿の掛け声が響くなか、港では「漁船(灯船)灯火」が行われていました。

灯船とは、集魚灯を装備した船のこと。網船などと船団を構成し、魚を集める役目を担います。魚を集めるための光がこんなに幻想的なんて…驚きです。

エメラルドグリーンに染め上げられた湾一面と、乗組員の力強い動きに、見とれてしまいました。この光景はとにかくフォトジェニック!みんな、熱心に写真を撮っていました。

「この島に本当に感謝してる」ずっと見てきた祭りへの思い

島の人に「賑わってますね~」と話しかけると、必ずと言っていいほど「でも人がだいぶ減った」と返ってきます。昔の祭りの様子はどうだったのでしょう?

島で生まれ育った塩谷さんに聞いてみました。

私がまだ若い頃だから…60年前くらいかな。

そのころは神輿を担ぐ人も多かったし、とても賑わっていました。ここら辺(お宅がある付近)は昔は海だったけれど、神輿が追いかけられて海までつかってね、盛り上がったんですよ。

その頃は神楽も舞う人が多かったです。小さい頃は神楽を観ることを“神風に吹かれる”って言ってね、 大人に“ほら、ちょっと神風に吹かれこい!“と言われて夜に神楽を観に行っていました。

昔から本当にこの島にお世話になったという気持ちが強いから、いま若い人たちが頑張っていることにはできるだけ協力したいと思っています。クラウドファンディング(※)のTシャツは3枚買ったのよ(笑)

※島野浦の若者で実施された「宮崎県北唯一の離島、島野浦島にある隠れ家的ビーチに船着き場を作りたい!」という取り組み。

神輿が御小屋(みこや)に到着。神楽が奉納されて、よどん晩が終わる

賑わいを増す港に、町を練り歩いた神輿が到着しました。威勢のいい声が響き渡り、港の温度が一気に上がります。

子どもたちも大興奮!大人に負けじと、神輿の周りで声をあげます。

しばらく港を練り歩いたあと、神輿は「御小屋(みこや)」と呼ばれる小屋へ収められました。そのあと神楽が奉納され、よどん晩が終わります。

若い担ぎ手を拍手でねぎらう消防団員たち。

1日目のまとめ

とにかく、島野浦の人々のオープンさに驚きっぱなしの半日でした。

いきなり「青空居酒屋」に誘われたり、「どこから来たの?」と声をかけられたり。港町ってもう少し閉じた雰囲気なのかな?と予想していた私には、嬉しい発見でした。

いよいよ明日は本祭り。早く寝て、喧嘩神輿に備えます!

寄稿:岩村明子

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