咢堂塾コラム:ベーシックインカムは、非人間的労働を改善するか? | 東京都


ベーシックインカムとは、もともと福祉の現場から出てきた。年金などの社会保障は、すべて、条件付きであったが、ベーシックインカムは、無上限でそれを行うことが特徴だ。


人間のほとんどの欲求が市場化された社会
今は、高度成長が終わって、人間のほとんどの欲求が市場化された成熟社会だ。成熟社会の次には、ヨーロッパのように循環型の定常社会になる。
定住社会になると生産性は、高くなり、結果、労働力が余り、失業問題は、慢性化する。実際にヨーロッパでも失業問題が大きな問題となっており、政府は、公共事業などで対策を行っているが、抜本的な解決には、なっていない。。そして、今、ベーシックインカム必要論が巻き起こっているのだ。はたしてベーシックインカムは、非人間的労働を改善するか?

「キツイ、汚い、危険」の仕事を誰もやらなくなる?
ベーシックインカムの意義について考えてみよう。ベーシックインカムは、非人間的労働の解決になるのだろうか?
現段階では、解決の手段の1つになる。と断言できる。
前述したとおり、市場は飽和しており、労働力が余り、そもそも全員が働かなくてもよい社会構造にある。もし仕事をしなくても生活ができるのならば、生活をするために胃に穴をあけてまで仕事をすることはないからだ。
経営者は、離職率を低下させるために、労働環境を改善せざるを得ず、良くなる可能性もある。しかし、途上国から人をいれて、結果として、過酷な労働を外部に委託するような形になる懸念もある。
仕事は、ご飯を食べるために行うことではなくなる。働くか働かないかは選べる社会になる。
ただしここでは、ベーシックインカムが、根本的な労働問題などの解決には、ならないことを、強調しておきたい。
マズローの欲求の最高が自己実現であれば、自己実現だけを目指せる社会になる可能性もあるが、リスクを背負って、夢を追ってる人は、すでにそのような行動をとっている。

ベーシックインカムは、根本的な問題解決にはならない。
ベーシックインカムの議論になると、お金をもらうこと=雇用問題や人間的自立になるようにすり替えられがちだが、これこそが本当に危険なことだ。
私は、ベーシックインカムは、「魚をあげて、魚の釣り方を教えない」政策と考える。中央政権に頼りきり、衰退と腐敗した地方政治のような結末になる。
大切なことは、なぜ、ベーシックインカムがあり、その収入で、どのような経済政策を行っていくか?市民が行動を取るかにある。

ベーシックインカムに関する仮説とその答え
ここでのベーシックインカムの定義について確認するが、ベーシックインカムは、収入が多い人でも失業者でも一律で最低限を保証しますという無条件提供である。

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